先日、池江璃花子選手が白血病から復帰し、
日本選手権で4冠を達成し、東京5輪の代表に内定しました。
世界的な明るいニュースであることに間違いありませんが、
もうすぐ開催なのに、まだ、代表選手が決まっていなかったんだ……、
と、驚いたニュースでもありました。
しかし、このニュースで……、
コロナ禍での開催に反対していた世論が、
開催向けて大きく傾いたことも事実でしょう。
先日、これまで数多くの行政のイベントに関わってきた方が、
「東京オリンピックは、もう間違いなく開催しますよ。」と、
力強く断言されていました。
これ以上、感染が拡大しても、例え無観客になっても、
絶対に開催されるそうです。
以前もこのブログでも話ましたが、自分としても……、
個人的には、開催すれば感染は増えるのかなぁという心配はあっても、
イベント業界人としては、やはり開催して欲しいと考えています。
東京オリンピックを今の予定で、開催するか、しないかで、
その他の行政のイベント開催の有無が大きく影響されることは、
間違いありません。
話を少し戻しますが、池江選手が白血病の診断を受けたのが、
2年ほど前で、プールに戻ったのは僅か8か月前だといいます。
1年以上闘病していたにも関わらず…、
いくら一流のアスリートでも8か月の練習で、
世界的なレベルに戻すことは、並大抵の努力ではないと思う反面、
カラダに蓄積された今までのノウハウは、そう簡単には失われない……、
ということでもありますね。
よく、0から1を創ることは、非常に困難で、
並大抵の努力ではないといい、
しかし、すでに1あるものを、2にすることは、
その数倍容易いと言われています。
ある洗車場で………、
2種類のサービスカードを用意して、
どちらのカードが早く完結されるか調べたそうです。
①、8個のスタンプが押されたら、1回分が無料になるカード
②、10個のスタンプで1回分が無料になるが、
最初から2個のスタンプが押されているカード
どちらも8回洗車で無料になる点では変わらないので差がつかないのでは?
と思いきや結果は、後者②のカードの方が圧倒的に、
スタンプが埋まって回収される率は高かったそうです。
既に2個押してある方が、なぜ?
心理学的に説明すると、
1歩踏み出している人の方が次の行動に移りやすいからだといいます。
10個中2個ということは、全体の2割まで行くとあとの8割をやりたくなる。
また、2個のスタンプを無駄にしたくない、失いたくないという心理も働く……。
だから、小さな一歩であっても、まず一歩踏み出す意味は大きいのです。
全ての物体は外部から力を加えられない限り、
静止している物体は静止し続けるが、
一旦動き出した物体は動き続けるという「慣性の法則」があります。
実は、人間の行動にもこの法則が当てはまる訳で、
人間も動き始めると動き続けようとするそうです。
何事も最初の一歩を踏み出すところが、1番エネルギーが必要で、
しかし、最初の一歩を踏み出すと、次の一歩を踏み出すことが容易になる……。
そして、スピードが増してくると、どんな障害でも突破できる……。
まさに、池江選手がその一つの証明でしょう。
1流のアスリートには、蓄積されたノウハウがあるので、
1時的に戦線から離れても、精神的、肉体的に復活すれば、
元に戻すことが可能になります。
もちろん、相当努力が必要にはなりますが………。
そう考えれば……、
ビジネスの世界でも同様なことが言えるのではないでしょうか。
例え、コロナ禍で窮地に追い込まれたとしても、
0から、新しくビジネスを立ち上げるより、
すでに持っているノウハウを活用すれば、
いろいろな可能性が見えてきます。
小さな一歩を大事にし、
次なる一歩へと続けていく、
やがてそれは大きな前進となり、
状況を必ず好転させるものになる……。
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