何か、歯車がかみ合わない気分の時って、ありますよね。
でも、悪いことをイメージしていると、どんどん負のスパイラルに陥ってしまう。
そんな底なし沼に足を踏み入れてしまい、もがき苦しむことも
長い人生の中であるかと思います。
そういう時こそ、調子の良い時を思い出し、そういうイメージを思い描くことが、
負のスパイラルから這いずりでる一つの方法ではないでしょうか。
イメージするということがいかに大切かということを
考える話があります。
オリンピック男子100メートルの優勝記録を
列記してみました。
1896年アテネ 12秒0
1900年パリ 11秒0
1904年セントルイス 11秒0
1908年ロンドン 10秒8
1912年ストックホルム10秒8
1920年アントワープ 10秒8
1924年パリ 10秒6
1928年アムステルダム10秒8
1932年ロサンゼルス 10秒3
1936年ベルリン 10秒3
1948年ロンドン 10秒3
1952年ヘルシンキ 10秒4
1956年メルボルン 10秒5
1960年ローマ 10秒0
1964年東京 10秒0
1968年メキシコシティ9秒95
1972年ミュンヘン 10秒14
1976年モントリオール10秒06
1980年モスクワ 10秒25
1984年ロサンゼルス 9秒99
1988年ソウル 9秒92
1992年バルセロナ 9秒96
1996年アトランタ 9秒84
2000年シドニー 9秒87
2004年アテネ 9秒85
2008年北京 9秒69
2012年ロンドン 9秒63
<2秒37のイメージ>
1896年は12秒でした。
今でしたら日本の女子中学生のトップクラスは、
ほとんど12秒を切っています。
1900年11秒で始まり、
1932年から10秒前半が出はじめ
ローマ・東京で10秒フラット
1968年ついに10秒の壁を破り9秒96
そして、カールルイスが登場し、
1988年9秒92
2008年北京でボルトが9秒69。
2012年ロンドンでボルトが9秒63で2連覇を達成しました。
さかのぼってみますと人類は
116年間で2秒37更新した訳です。
偉大なる2秒37ですね!
しかし、ちょっと不思議に思うのが
100年前の記録を今では日本の女子中学生が出せているという事です。
100年前の金メダリストの方が今の女子中学生より足腰は強かったでしょうし、
筋力だってはるか上だったと思います。
では、どうして?
これには、人間の想像力、イメージが関係していると思われます。
つまり、100年前の人は人間が100mを9秒台で走れるなど思いもしなかった!
要するに、イメージできなかったからだということです。
人間はイメージできないことはやれませんから、
現実にもできません。
100年前は11秒で走った人を見て、その記録を破る事は、
イメージできますので、それを目標にして挑戦し10秒台がでる。
すると今度は、その記録を破ることをイメージして、また新記録を出し、
またそれを・・・といった具合です。
今では9秒58のボルトの世界記録を破ることを目標に、
ランニングフォーム、トレーニング方式やシューズの改良など
コーチやメーカーが総力をあげて色々な課題に取り組み、
問題をクリアして新記録に挑戦しています。
2016年には、また新記録が出るかもしれませんし、
今から100年後は9秒を切っているかもしれませんね!
この100mのことは、仕事においても共通するところがあります。
売上をあげるにも鮮明なイメージが必要です。
イメージを鮮明にするには、自己新記録に挑戦し、
創意工夫で達成して、初めてその先のイメージが鮮明になります。
イメージは他人がイメージできてもその本人ができなければ、
実現は不可能です。
この仕事は失敗するなと思えば失敗するし、
うまく行くとイメージができればうまく行きます。
野球で三振すると思いながらバッターボックス入って、ホームランは打てません。
小さな家を想像していて大きな家は建ちません。
自分が働く会社が今のままの状態しかイメージできなければ、
会社は発展していかないということです。
逆に、社員が数千倍に増え、大きなオフィスで、働くイメージを
描くことができれば、会社は発展していくということです。
「蟹は甲羅に合わせて穴を掘る」ように、
自分のイメージ・想像を気高いものにしないと、
結局は自分の心のスケール以上の人生は創れないということですね!
先週のブログでイマドキの若者たちの思考を書きましたが、
競争をしないように育ってしまったので、勝利する喜びがわからず、
成功がイメージできなくなってしまたのではないでしょうか。
しかし、全ての若者が同じ状況ではなく、
先日のソチオリンピックでも、メダリストになった若者もいます。
いろいろな大会で勝利することによって、
成功をイメージできるようになったのだと思います。
さぁ、大きな未来をイメージし、成功への一歩を踏み出しましょう。
では、また来週。
今週は、5点、4点。
おめでとう。
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