那由多な独り言703

最近、ガンの病を患った人の話を聞くことが多いのですが、

ステージ4のガン宣告を受けて、20年以上生存し、

ほぼ回復した人の話を聞きました。

ステージ4は、5年生存率が10%を切ると言われていますが、

そこからほぼ回復するなんて、素晴らしいと思うし、

人間の身体は不思議だし、人の運命はつくづくわからないものです。

 

そういうギリギリの命の話を聞いたり、震災などの大規模な災害があったりすると、

本当に、あたりまえだと思っていることの大切さがよくわかります。

 

人は、全ての人が生まれてくるためには、

お父さんがいて、お母さんがいます。

その後、家族の形が変わったり、

生まれてきたときに、すでに父親が離れてしまっていることもあるかもしれませんが、

でも、全ての人は、お父さんとお母さんがいないと生まれません。

 

また、手が二本あって、足が二本ある、

行きたいところへ自分で歩いていける、

手をのばせばなんでもとれる。

音が聞こえて声がでる……。

風を感じて、青い空を見ることができる……。

こんなしあわせなことはあるでしょうか。

しかし、誰もそれを喜んでいたり、感謝したりすることはありません。

それがあたりまえだ、と思い込んでいます。

 

毎日、食事を食べることができて、

夜になるとちゃんと眠れて、そして、また朝がきます。

空気を胸いっぱいに吸うことができて、

笑ったり、泣いたり、怒ったり、大声で叫ぶこともできます。

 

みんな、こういうあたりまえのこと

こんなすばらしいことを、素晴らしいと気づかない人が大勢います。

そのありがたさに気づくことができる人は、

実は、そのあたりまえを失った人たちだけなのです。

忙しい人のためのあたりまえ体操 - ニコニコ

 

こんな話をネットで見つけました。

~~~~~~

 

岸和田徳洲会病院に勤務していた井村和清医師。

長女の飛鳥さん誕生直後、右膝に悪性腫瘍が見つかり、

転移を防ぐため右脚を切断。

その後リハビリを経て、同院に復帰した義足の井村医師は、

患者さんから「あの先生のために頑張る」と言われるほど尊敬を集めたが

非情にも腫瘍は両肺に転移し、32歳の若さで亡くなりました。

 

井村先生は最後の朝礼でこう伝えました。

『私の心には三つの悲しいことがあります。』

 

一つ目は………、

どうしても治らない患者さんに

なにもしてあげられない悲しさです。

 

二つ目は………、

お金のない貧しい患者さんが、病気のことだけでなく

お金のことまでも心配しなければならないという悲しさです。

 

三つ目は………、

病気になっている人の気持ちになって、医療をしていたつもりでも、

本当は、病気をしている人の気持ちにはなれないという悲しさです。

 

ですから、私は、皆さんに患者さんに対しては出来る限りの努力を、

一生懸命していただきたいのです。

以上

 

この井村先生が残された言葉にあるように、

病気の患者さんの本当の苦しみは、その人になってみないとわからないということです。

 

毎日暖かい食事を食べられることは、

実は……、あたりまえのことではないし、

毎日暖かい布団で安心して眠れることも、

実は……、あたりまえのことではないのです。

 

家族がいることも、五体満足でいられることも、

実は……、これほど幸せなことがないというくらい大切なことなのです。

 

これは、普通だと思っている事だけでなく、ビジネスの世界でも言える事です。

相手の気持ちになって、仕事をしていたつもりでも、

本当には、その人の気持ちにはなれないということです。

自分もよく、モノの本質を見極めるためには、さまざまな立場に立って、

いろいろな角度から物事をみないと、そのモノの本当の形はわからないと話をします。

 

例えば、空き缶を想像してください……。

横から見てる人には、長方形にしか見えません。

でも、上からや下からしか見ていない人には、

どうみても、丸にしか見えないのです。

丸と長方形……、全く形が違います。

横からも、上からも下からも、斜めからも、

あらゆる角度から空き缶を見ることで、はじめて、円柱形という形が見えてきます。

それが、モノの本質を見極めるということです。

 

弊社でも、よく部署によって、意見がぶつかりあうことがあります。

例えば、お客様をみて仕事をしている営業と、社内をみている制作と、

よく意見が対立してしまいます。

これなんかは、典型的な話で、お互いに違う立場で同じモノを見ているので、

まるで、丸と長方形くらいに意見がすれ違います。

でも、お互いが相手の立場にたってみたり、多角的な視野を持てば、

実は、円柱型をしているのに気づくはずなのです。

 

だからこそ、相手と同じ目線で、同じ立場で、モノの本質を見極めたり、

あたりまえのことができる自分と、そういう自分にしてもらっている周りの全ての人に

感謝することを忘れないようにしましょう。

そして、仕事で出逢う目の前の人に対しては、

出来る限りの努力を一生懸命していきましょう。

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