都議選が終わり、次の参議院選も近づく中、『次期総理に相応しいのは?』というアンケートの結果、
あの小泉さんが1位になったそうです。
前回の総裁選では、初めこそ人気もトップで、最有力候補と言われながら、公開討論などで、
その言動から、徐々に人気が低迷していき、結局、現在の総理が誕生しました。
しかし、備蓄米の放出で、再び人気が上がったようです。
世の中、単純な思考で驚きですね。そして、世論って、こわいですね。
まるで、波のように、何かで評価されると、一揆に流れが変わってしまいます。

ファーストチェス理論と言うものがあるのはご存知でしょうか?
これはチェスにおいて……、
「5秒で考えた打ち手」と「30分で考えた打ち手」は、
実際のところ86%が同じ手であると実証されたことから、
直感を信じて短時間で判断しても、長く考えて判断しても、
同じ打ち手になる可能性が高いのだから、直感を信じて5秒で意思決定した方が、
時間の短縮になると言うものです。
実は、人間の1日の意思決定(決断)の数は決まっていて、
車のガソリンのようにタンクの容量は決まっているように、
使えば使っただけ減っていき、無くなると動かなくなるという訳です。
ケンブリッジ大学の研究によると、人は1日に3万5000回の決断を下していて
個人差はあるが、それが意思決定タンクの容量になっているそうです。
つまり、決断は、それがどんな内容であってもストレスを伴い、
脳に負担をかけるので、その疲労が意志力を奪っていき、量が少なくなると
決断ミスが生じるようになっていきます。
なので、余計な決断の数を減らす必要があるという訳です。
世界的有名経営者が、毎日同じ服を着ているのもここに起因しているといいます。
経営に関係しない、何を着て、何を食べるかなどの余計な決断は、
できるだけしないようにしている訳です。
それと、時間をかけることも意思決定の燃費を下げることになります。
松下幸之助の「60点なら合格。」
ソフトバンク 孫正義氏の「7割で勝負をかけろ9割まで待つと手遅れ、5割で戦うのは愚かだ。」
なども、意思決定に100%の精度を求めず、スピードを重視することの重要性を示しています。
何かを決めるとき、完璧はあり得ません。
そもそも、100%間違いないものは、悩みもしないので決断とは言いません。
失敗のリスクを少なくしたいのは、誰でも望むことですが、
闇雲に先延ばしにして、精度をあげようとしても、
時間を浪費することの方がリスクは大きいといいます。
自分もいろいろと決断する中で、迷うこともたくさんありますが、
結局、最初に考えた答えに戻ることはよくあることですし、
時間をかけて悩んでも、考えが変わらないことがよくあります。
ようするに、物事の判断に悩む必要などない……ということです。
そうはいっても、単純な思考では、やはり決断に不安なこともあるので、
一旦立ち止まって、よく考えることも必要だとも思います。
う~ん、結局どっち何でしょうか………。
まぁ、その内容によるということでしょう。
でも、世論の波のように流れに、そのまま流されていくことは、
良くないということは、言えるでしょう。

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