自分は、常々、自分の死を想像した時、
病死ではなく、事故死をすると思っています。
おそらく、この世に必要な人間であるうちは、
何があっても死ぬことはないと思いますが、
この世にもう必要ないと思われたら、
あっさりと……突然、事故でこの世を去ると考えています。
唐突に変な話だと思われる方も多いかもしれませんが、
今日、車で中央分離帯のある大きな通りを走行中、
自分は3車線の中央を走っていると、信号もないのに、
急に前を走る車が減速をして、今にも止まりそうになるので、
右車線から追い越そうとしたところ……、
目の前に、猛スピードで近づいてくる逆走のクルマが………、
反射的にハンドルを戻し、間一髪で正面衝突は回避し………、
お互いのドアミラーがはじき合う結果に……、
一瞬の出来事で、通り過ぎた後、バックミラーで相手の車を追うと、
次の交差点を信号無視してそのまま走り去っていきました。
その時に、フッと思ったことが、
「あ、自分は、まだこの世に必要なんだ。」
という事でした。
最近、周りで突然この世を去っていく人が多く……、
でも、紙一重の事なんだと、今日は身に染みて感じました。
紙一重で、この世に残された意味をかみ締め、
毎日を精一杯生きていこうとあらためて思いました。
次の日の朝、また、新たな生を受けて、精一杯生きる……。
❝朝❞の意味って、考えたことありますか?
朝は、分解すると、十月十日になり、
人間が命をもらって、母のお腹で人に成長する時間(とつきとうか)を表しています。
ようするに、夜の間に眠ることで、母胎にいた時の状態に戻り、
朝は、また新たな生を持って活動する訳です。
そう思うと、毎日が新鮮な気持ちになりませんか?
人は、毎朝、新しい命が始まりますが、
ビジネスマンにとっての始まりは、入社の時です。
あの松下電器産業(現・パナソニック)の
創業者・松下幸之助氏が新入社員たちに言っている言葉をご存知でしょうか?

2つのことを守り通したら、松下電器の重役になれる。と言っていて、
一つ目は………、
『いい会社に入ったと思い続けられるかどうか。』
誰でも入社したばかりの時は、いい会社に入ったと思う………、たぶん。
しかし、嫌な上司がいたり、意に沿わない仕事をさせられたり、
様々な不遇に遭います。
それでもなお、いい会社を選んだと心から思えるかどうかはすごく大事なことで、
世に数百万社あるといわれる中で、この会社に入ったというのは、
縁や運としか言いようがありません。
その自分の運命を呪わず、
前向きに喜んで受け止めていくと人生は好転する。
もう一つは………、
『もう一つは、社会人になって、一番大事なものは、お金ではなく、信用である。』
もちろんお金も大事ですが、お金は失くしても取り戻せるもの。
しかし、人生にはこれを失うと取り戻すのに大変苦労するものがある………。
それが、信用です。
この話は、自分もすごく納得がいく話で、
自分の会社がいい会社だと思えなくなったら、
自信を持って営業することなどできなくなります。
それに、お金は無くなっても取り返せるが、
信用は、一度失うと取り返しがつかないというのも、
本当にそう思います。
自分も何かあって、一度でも「この人は信用できない。」
と、思うと、今までの築いてきた信頼関係が崩れて、
再び元の関係に戻すことが容易ではありません。
でも、どんなことも生きているからこそ、意味があることで、
この世から去ってしまえば、全て意味がなくなってしまいます。
とはいえ、最終的には、この世を去る時は、
人に惜しまれる人間でいたいですよね。

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