那由多な独り言571

最近、新しいアイデア家電を次々と発売し、注目を集めている企業があります。

❝アイリスオーヤマ❞です。

元々は、プラスティック製品を販売していた会社で、

1988年に、半透明で中身がわかる家庭用収納ケースが爆発的ヒット商品となり、

大きく成長しました。

その後、2009年にLED電球を発売し、

翌年には、業界初のプラスチックボディタイプの電球を発売し、

LED照明のメーカーとしても、昨年の国内トップのシェアを誇っています。

 

そして、2012年に家電部門を拡大し、

大手家電メーカーで職を失った優秀な技術者を大量に採用し、

彼らが他社で培ったノウハウと自社のアイデアを融合し、

アイデア家電を次々と発売するようになっていきました。

 

しかし、アイリスオーヤマの成長の秘訣は、

そういう戦略的なものだけではなく、

もっと別の思考的なところにもあるようです。

 

その大切にしている考え方の一つに「NDD」というものがあるそうです。

Nは「なぜ」、

Dは「どうして」、

もう一つのDが「どうすれば」。

 

これを反復連打し、今日まで前例のない経営戦略を打ち出して、

新たなる市場を開拓してきました。

オイルショックで苦しんだ時も、

NDDを元に、考え抜いた結果、景気に左右されない仕事をしようと、

生活用品事業へと大きく業態転換を図ったそうです。

 

その代表例がガーデニング用品でした。

社長が、園芸好きの妻の姿を見て、

「こんな商品があれば便利だ」と生活者目線で開発していった結果、

その利便性を評価されて、1980年代のガーデニングブームを牽引することができたのです。

 

世界を変えたと言われるクリア収納ケースも、

不便から着想を得ています。

当時は不透明な収納ケースが一般的でしたが、

消費者目線にたって、収納ケースからセーターを探すのに苦労した経験を基に、

「透明な収納ケースがあれば便利だ!」と思い立ち、

原料から試行錯誤を重ねて製品化を果たしたのです。

恐らく、収納ケースに不満を抱く人は多かったことでしょう。

しかし、「なぜ、どうして、どうすれば」と考え進めた人がいなかった。

だからこそ、世界初のクリア収納ケースは、

全世界で瞬く間に広がり、記録的なヒットを遂げたのです。

 

近年は情報社会に移行し、「どうして、どうすれば」という答えは、

インターネットで検索すれば比較的容易に手に入ります。

それよりも、不満の種や不便を発見する「なぜ」の部分が重要です。

既存のマーケット内で戦うのではなく、

「なぜ」を突き詰め、市場を創出すること。

それがアイリスオーヤマの伝統精神です。

成長の秘密は、「なぜ、どうして、どうすれば」という考え方を習慣化することだと、

アイリスオーヤマの大山会長は言っています。

 

社会が便利になればなるほど、情報が簡単に入手できるため、

人々は考える力を失っていきます。

これからの時代、大切なのは、

私たちが皆持っている ”想像力” という才能・能力を

もっともっと有効活用することです。

 

弊社でも、「もっと考えて仕事しよう!」と、いつも言っていますが、

どれだけ社員たちの心に響いているかは、

これからのZATの成長を見ていただければわかると………思っています。

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