那由多な独り言443

巷では、新年度が始まり、弊社にも新入社員が4名入社しました。

今年の新入社員は、男女2名ずつです。

新入社員が入ってくると、社内全体新しい風が吹き込み、

1年間新入社員と呼ばれてきた社員たちが、先輩になります。

1年でどれだけ成長できたか、先輩としての成果をどれだけ見せることができるか、

真価を問われる時がきました。

こうして、1年が経過する毎に、新しい風が社内に吹き込み、

その度に社内を一掃してくれるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんな新しい風を吹きこむフレッシュな社員たちには、

今のやる気をできるだけ長く継続して欲しいものです。

でも、そんな満タンなやる気を、先輩の心無い一言で、

いきなりエンプティにしてしまうこともあり得るわけです。

 

※「21世紀の脳科学 人生を豊かにする3つの「脳力」」

著者 マシュー・リーバーマン 訳者 江口 泰子(2015年 講談社)

によると………、

 

心理学者のロイ・バウマイスターはこんな実験をしました。

被験者を2つのグループに分け、片方のグループにだけある言葉を投げかけます。

その後、大学院進学適正試験タイプのテストを行いました。

その結果は・・・、

~~~~~
■ 何も言葉をかけなかったグループ → 正解率 68%

■ ある言葉を投げかけられたグループ→ 正解率 39%
~~~~~

その「ある言葉」とは、実は、たった一言でした。

「将来、あなたは他の人よりも孤独になりそうだ。」

人はこんなに簡単に本来の力を奪われ、可能性を消されてしまうのです。

 

でも逆も言えます。

「将来、あなたは多くの人を救う人になれる」

「将来、あなたは世界一『ありがとう』を集める人になれる」

「将来、あなたは多くの人のお手本になれる」

こんな心からの一言があるだけで、人はいつも以上の力を発揮し、

本当の可能性を追求することができるはずです。

 

実験データに限らず、誰でも、たった一言に傷ついたり、

たった一言で有頂天になったり、

そういう経験はあるはずです。

一言で、やる気を失うより、一言で、やる気を倍増させる方が、

会社にとって大きな利益を生むことは誰でもわかるはずです。

 

また、言葉の魔力は時には、自分自身の意欲を削ぐこともあります。

自分でそれに気づくかどうかは別にして、みな自分自身に話しかけています。

そして、不幸なことに、多くの場合、

我々は過去の体験で条件付けされた否定的なインプットを繰り返している、という。

「またやってしまった。だからオレはダメなんだ。」

「私は何をやっても、続かないからなぁ。」

「俺には、そんな才能ないよ。ムリ、ムリ、ムリ!」

 

人に投げかける言葉の力は、時に大きな影響を及ぼすものだが、

時には自分自身に対して投げかける言葉の力も全く同様である。

 

言葉の魔力………、

一言の重みを十分に理解して、

新入社員と接していきたいですね。

 

 

 

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