那由多な独り言536

株価の勢いが止まりませんね。

日経平均が、3万に届きそうな勢いですが、

どうも、首を傾げてしまいます。

現在、国内では、コロナの影響で、閉店、倒産、廃業の話をよく聞きます。

確かに、コロナ需要で好調な業界はたくさんあります。

新しい生活様式に繋がる業界は、増収になり、

逆に、人との繋がりに関する業界は、減収になっている。

もちろん、イベント業界も後者に当てはまります。

 

しかし、ニュースで報道されているほど、

実際は、景気が落ち込んでいないのだろうか?

株価高騰は、日本だけでなく、世界的な現象であり、

どうやら、共通の理由がありそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュースでも、株価高騰の理由は、

コロナで、給付金や補助金がいろいろとあり、

無利息、返済据え置きでお金が借りることができるため、

余剰金を持つ人が増え、その資金が株式市場に流れていると、

伝えていますが、理屈は理解できても、

どうも、気持ちが納得できないんですよね。

そういう理由より、

“実は、苦しいのは中小企業で、多くの上場企業は儲かってる。”

と言われる方が、納得できるんですよね。

IT業界も、運送業も、食品小売業も、通信業も、自動車業界も、家電業界も、金融業も、

実は、コロナ需要の波に乗っています………って、言われれば、

確かに……、そうかも………って、気持ちも納得できるんですよね。

 

景気が悪いという訳でもなく、お金が余っている所には余裕があるって考えれば、

イベント業がなかなか回復しないので、他にスイッチしていけば、

可能性がみえてくる………という訳です。

その可能性の芽を育てることが、ビジネスの重要なポイントと言えます。

そのために、必要なのは、やらされてる感満載で行う仕事ではなく、

自らがやる気をもって推進していく仕事ですよね。

 

これは、どこの世界でも言えることで、

当然、スポーツの世界でも言えることです。

 

あの地元が生んだ世界のスーパースター“イチロー”の恩師で、

愛工大名電、豊田大谷高校野球部硬式野球部を監督として率い、

多くのプロ野球選手を世に送り出した中村豪さん。

教え子には工藤公康投手や山崎武司選手などがいますが、

イチロー選手もその中の一人です。

 

その中村氏が、野球部監督を務めた31年間、

部員たちに口酸っぱく言ってきた言葉が…………、

「やらされている百発より、やる気の一発!」

だそうです。

 

いくら指導者が熱を入れても、選手側が「やらされている」という意識で、

ダラダラ練習をしていたのでは何の進歩もない。

“やる気の一発は、やらされてすることの百発にも勝る。”

 

そのことを誰に言われずとも実践し、

自らの道を開拓していったのが高校時代のイチローだったそうです。

 

その時のエピソードが紹介されていました………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===

彼と初めて出会ったのは昭和63年、私が46歳の時である。

「監督さん、すげーのがおるぞ」という

ОBからの紹介を受けた私の元へ、

父親とやってきたその若者は、170センチ、

55キロというヒョロヒョロの体格をしていた。

「こんな体で厳しい練習についてこられるのか?」

と感じたのが第一印象だった。

私の顔を真剣に見つめながら、

「目標は甲子園出場ではありません。僕をプロ野球選手にしてください。」

と言う彼に、こちらも「任せておけ」とはったりを噛ました。

700人以上いる教え子のうち、14人がプロ入りを果たしたが、

自分からそう訴えてきたのは彼一人だけだった。

 

鳴り物入りで入部したイチローは、

新人離れしたミートの巧さ、スイングの鋭さを見せた。

走らせても速く、投げては130キロ近い球を放る。

1年秋にはレギュラーの座を獲得し、

2年後にはどんな選手になるだろう、と期待を抱かせた。

 

非凡な野球センスを持っていたイチローだが、

練習は皆と同じメニューをこなしていた。

別段、他の選手に比べて熱心に打ち込んでいる様子もなく、

これが天性のセンスというものか、と私は考えていた。

 

そんなある日、グラウンドの片隅に幽霊が出るとの噂が流れた。

深夜になり私が恐る恐る足を運んでみると、

暗がりの中で黙々と素振りに励むイチローの姿があった。

結局、人にやらされてすることを好まず、

自らが求めて行動する、という意識が抜群に強かったのだろう。

 

その姿勢は日常生活の中でも貫かれており、

彼は人の話はよく聴くものの、それを取り入れるべきか、

弾いてしまうべきかについての判断を、非常に厳しく行っていた。

友達同士で話していても、自分の関心のないことに話題が及ぶと、

ふいとどこかへ消えてしまう。

そんな、わがままとも、一本筋が通っているともいえる

「選択の鋭さ」が彼には備わっていたのだ。

「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」といわれるが、

スポーツはただ練習量をこなせば上達していくものではない。

監督の役割はチームを束ねることだけで、

本人が真に成長するポイントは、教えて教えられるものではないのだ。

自分自身との日々の戦いの中で、

本人が掴んでいくより他、仕様がないのである。

人知れず重ね続けた努力の甲斐あって、

3年生になったイチローは7割という驚異的な打率を誇る打者に成長し、

「センター前ヒットならいつだって打ちますよ」と豪語していた。

 

プロ入り後の活躍は皆さんもご承知のとおりだが、

入団1年目に彼は首脳陣から、

バッティングフォームを変えるようにと指示を受けたらしい。

「フォームを変えるか、そのまま二軍へ落ちるか」

と厳しい選択を迫られた彼は、

フォームの修正を拒否し、自ら二軍落ちの道を選ぶ。

そしてその苦境の中からあの振り子打法を完成させるのである。

 

その後も評論家からは、

「あんなフォームで打てる訳がない」

などと酷評されたが、結局彼は自分の信念を押し通し、

球界に数々の金字塔を打ち立てた。

その根っこには、人並み外れた彼の頑固さと、

野球に対する一徹な姿勢があるのだと思う。

 

いまや世界のスーパースターになったにもかかわらず、

彼は毎年正月になると私の元を訪ねてくる。

その姿勢はどこまでも謙虚で少しも驕るところがない。

私がイチローを育てたと言われることがあるが、

私は彼のことをただ見守ったにすぎない。

私のほうが逆に、彼に教えられたことばかりである。

=======

 

高校時代からプロの世界を意識し、

自分の信じるスタイルを崩すことなく、

そして、努力を怠らない………。

それが、世界のイチローを創りあげた訳ですね。

もしかしたら……、

プロ1年目で、バッティングフォームを変えていたら……、

やらされて感で、違うフォームの練習をしていたら………、

世界のスーパースターになっていなかったかもしれませんね。

 

やらされて……やる仕事は、単なる作業で、

実になる仕事ではなく、

自ら発信していく仕事こそ、

この状況を変えることができる……、

実になる仕事でしょう。

そんな社員が過半数を超えた時、

まちがいなく、会社は成長するでしょう。

 

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