那由多な独り言545

緊急事態宣言が解除されて、まもなく1週間が過ぎようとしています。

感染が十分に収まる前の解除は、明らかに……、

オリンピックの聖火リレーを予定通りスタートさせるため………、ですね。

確かに予定通りスタートしましたが、新規感染者数は思惑通り下降できず、

第4波の前兆と言われ始めていますね。

 

しかし、感染症の専門家の間では………、

「緊急事態宣言は時間が経つほど、その効果は落ちていくもので、

これ以上延ばしてもメリットは非常に小さい。」と、言われているので、

これ以上続けても確かに意味はないでしょう。

でも、これから新学期や新年度と、日本社会は大きな節目を迎える時で、

ただ、新規感染者数を数えているだけではなく、

もっと具体的な新規感染者を抑えるための対策が必要ですよね。

 

単純に外食産業の時短営業を要請するのではなく、

何をしたら感染リスクが上がるのか……、その具体策を明確に伝える……。

とは言え、世の中、屁理屈の好きな人が多くいるのも事実……。

夜の会食がダメなら、昼に会食をしたり……、

室内での多人数の会食がダメなら、屋外で花見会食なら大丈夫と、大騒ぎしたり……、

海外旅行は、当然行けないけど、近くの国内旅行なら大丈夫……、とか、

キャンプなら大丈夫だから……と言って、ついつい仲間を誘って大人数になってしまったり……、

そういう人たちには、何を言っても無駄になるかもしれません。

と言っても、緊急事態宣言を何度も出しても、人の感覚は麻痺して、

効果は、薄れていくことになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これって、ビジネスの世界でも同じ事が言えるんです。

例えば、商売において❝値引き❞は、今の緊急事態宣言のようなものなんですね。

言い換えれば、麻薬のようなものでもあります。

打った瞬間は気持ちいい………、

しかも売上もあがる。

しかし、薬が切れたころにはどうなるか………、

以前よりも必ず悪い状態になります。

悪くなるから、また、薬が欲しくなる。

値引きと言う薬でまた上がり、

その後、前より更に悪くなる。

そして、また薬に手をだす………。

 

つまり、麻薬と同じく、❝値引き依存症❞になる訳です。

こんな話があります………。

中学生の頃、農業をしていた父親が作った野菜を

京都の町中に売りに行くのを手伝わされていた。

すると、値切ってくる人が必ず何人かいた。

でも、父親は頑として聞かなかった。

いくら売れ残っても決して値引きをしようとしない。

それでいて帰りに余った野菜を捨ててしまう。

不思議に思って……、

「捨てるくらいな ら値引きすればいいのに」というと、

「いったん値引きしたら次から安くなるまで、

買ってくれなくなるだから値段は下げない。」と言う。

中学生だったが、価格というものがどうやって動くのかを直感的に学んだ……。

 

自分もスーパーで最近買い物することが多くなりましたが、

定期的に安売りする商品は、その安売りしている時にしか買わなくなりました。

普通に売っている時は、高く感じてしまうからですが、

実際は、高く売っているのではなく、適正価格で売っているのに、

感覚は、安売りしている時が普通になってしまっているのです。

 

価格を守りながら売るには知恵がいります。

反対に値引きをして売るのは簡単です。

例えば、ルイ・ヴィトンのような一流ブランドには、

誰も値引きを求めません。

買う側がその価値を認めているからです。

それは、ルイ・ヴィトンが長年月をかけて、

そのブランドの価値を落とさない努力をしてきたからです。

 

人間は、誰でも簡単な方に、楽な方に流れるとこがあります。

しかし、それを一旦やると麻薬のようにやめられなくなってしまいます。

自社の商品を値引きをして販売すれば、

確かに営業は売りやすくなるので、そうしてしまいがちですが、

結局は、その金額でしか買ってもらえなくなり、

自分で自分の首を絞めることになってしまいます。

自分たちで、自分たちの商品価値を下げて……、

仕事が忙しくなり、大変な思いをする割に、会社は儲からなくなります。

 

それよりも、値引きをするより、サービス(付加価値)を高め、

商品価値を上げて、ブランド力をつけていく方が、

会社は儲かっていくことになります。

 

同様に、緊急事態宣言に頼るのではなく、

もっと、本質的な感染対策を打ち出して、

手洗い、うがい、検温、消毒……、だけでなく、

基本的な3蜜を避けるために必要な政策を、

わかりやすく伝えていくことが重要ではないでしょうか。

必要なのは、人々の意識の向上ですょね。

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