こんばんは。
寒くなりましたね。
日本各地で冬の訪れを感じるニュースで賑わっています。
年々、秋や春が短くて、暑いと思っていたら、寒くなり、
厳しい寒さに震える日々から解放されると、
いつの間にか、じっとしていても汗ばむ季節になっている。
徐々に四季感が失われていく気がしますね。
さて、もうすぐ年末になり、今年を振り返るニュースや
様々な出来事、話題などが増えてきます。
中には、今年旅だった人の特集なんかもあったりします。
先日も、お茶の間の人気者だった方が、
旅立っていきました。
桂小金治さん88歳、逝去。
落語家、俳優、タレントと様々な顔を持ち、
ワイドショーの司会や映画、テレビドラマなど
お茶の間の人気者として幅広く活躍されました。
その“桂小金治”の子どもの頃のエピソードで、
印象深いものがありましたので、紹介します。
10歳頃のお話です。
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僕にとって忘れられない出来事があります。
ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、
吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。
無理だと知りつつも、家に帰って
ハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみました。
すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と
神棚の榊(さかき)の葉を1枚取って、それで「ふるさと」を吹いたんです。
あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。
もちろん、親父は、吹き方など教えてはくれません。
「俺にできておまえにできないわけがない」
そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては
一人で草笛を練習しました。
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
諦めて数日でやめてしまいました。
これを知った親父がある日、
「おまえ悔しくないのか。
俺は吹けるがおまえは吹けない。
おまえは俺に負けたんだぞ」
と僕を一喝しました。
続けて、
「一念発起は誰でもする。
実行、努力までならみんなする。
そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。
一歩抜きん出るには
努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。
この棒に花が咲くんだ」
と。
その言葉に触発されて、僕は来る日も来る日も練習を続けました。
そうやって何とかメロディーが、奏でられるようになったんです。
草笛が吹けるようになった日、さっそく親父の前で披露しました。
得意満面の僕を見て親父は言いました。
「偉そうな顔するなよ。
何か一つのことができるようになった時、
自分一人の手柄と思うな。
世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。
錐(きり)だってそうじゃないか。
片手で錐は揉めぬ」
努力することに加えて、人様への感謝の気持ちが生きていく上で
どれだけ大切かということを、この時、親父に気づかせてもらったんです。
翌朝、目を覚ましたら、枕元に新聞紙に包んだ細長いものがある。
開けて見たらハーモニカでした。
喜び勇んで親父のところに駆けつけると、
「努力の上の辛抱を立てたんだろう。
花が咲くのは当たりめえだよ」
子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。
あまりに嬉しいものだから、お袋にも話したんです。
するとお袋は、
「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。
お父ちゃんが言っていた。
あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」
僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
いまでもこの時の心の震えるような感動は、
色あせることなく心に鮮明に焼きついています。
~~~~~~
どんな人も成功するためには、必ず失敗を繰り返し、
それでも、諦めずに、繰り返し繰り返し、
成功するまで努力を積み重ねる。
そこには、辛抱という棒を打ち立て、
花が咲くまで、諦めずに水をやり続ける。
それを息子に教え、さらに、息子は必ず諦めずにやりきる!ということを
信じきっている、そんな親父さんに敬礼!!
では、また来週。
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